MOTHER'S ROCK

Rock
Illustration by Baobab

ゲームの話をしよう

もう、とっくの昔にまわりのみんなは、 MOTHER2を始めたり、終わったりしているのに、 まだ1をクリア出来ないでいる僕は今日も今日とて せっせとレベル上げだ。

むしろ、皆が先に進めば進むほど、 のんびりしてしまうような感じがするのは、 どうやら、天邪鬼な体質らしく、置いていかれると、 追いつこうとする気が消えて、別の楽しみを探そうと してしまうようだ。これはこれで負けず嫌いなのかも しれない。

僕がハマるゲームは1つのジャンルにつき、 1つなのではないかと、常々思っているのだけれど それは、新しいジャンルに飛び込んだときの、 みんなが均衡して模索する状態がとても好きな事が 大きな要因になっているのだと思うのである。

といっても、よくよく考えてみると、そこまで ハマッたゲームの幅は狭くないし、 色々楽しんでいるような気もするので、 それはそれでアリということにしておこう。

元々、MOTHER1+2はリメイクだし、 周りのメンツは先輩であることが多いので、 僕は若輩者であるのでゆっくりなのは勘弁してください。 と言い訳をしつつ、いそいそとレベル上げをしているのだ。

ここのところ、色々な友人たちと会ってはMOTHERの 話をする事がある。

みんなで人気の映画を見に行ったときなんかは、 行列のなか、こぞってゲームボーイアドバンスSPを 取り出し、MOTHERの報告をしあったりしていた。 ただ、諸先輩方は、既に先に進んでおられるので なるべく画面を見ないように、余分な情報を得ないように 努力しながらである。

また、ある友人と久々の再会をしたときなんかは、 2はクリアしたよ。 1はどうした 1は幽霊屋敷で挫折したけど。 スターマン強すぎてさ。 アレはフランクリンバッチで跳ね返そうよ。 あれってみんなが持てるわけじゃないじゃん 等々、話をしたりして、 とても愉快な気分になってくるのだ。

こういう、同じ世界を体験した人たちで 同じ世界の話をするのはとても楽しくて、 他に説明がいらないし、とても楽である。

さらに、同じスタート地点に立って、よーいどん。で 走り出すと、程度の差はあれ、みんな同じ状態で 会話することができるのだが、それはさらに楽しさを 増幅させてくれる。

なにはともあれ、先輩方に自分の現状報告をすると、 あんた、全然いけますよ。それ。 とのお言葉を頂いたので、そろそろ先に進もうかと 思ってる。

さぁ、そろそろ暗闇を抜け、光を浴びようかな