MOTHER'S ROCK

Rock
Illustration by Baobab

ワッツユアネーム

眠い。とても眠い。 そう僕は友達と終電が過ぎるまで飲んでいたのだった。

僕がいつも使っている路線は終電が早いので、 時間を気にしつつも楽しく飲んでいた。 そろそろ、終電なんだけどと僕が言うと、 まぁいいじゃないの、もう一杯追加しといたから。 そうトイレから帰ってきた僕に友人は告げた。

今日はオールか、まぁマザーは明日だな。 そう思い、ウィスキーをあけて、 しばらく談笑していると、友人が口を開く。

かえろかな

えええっ?もう終電ないよ? いや、あんたは総武線だからあるけれども。 この頑固な友人は、帰るったら帰るのだという。 仕方がないので、僕も同じ電車で帰り 総武線での最寄駅まで行き、 そこからタクシーで帰ることにした。

そんなわけで猛烈に眠い。 オールをしようと決心した時は、 特に眠くもなかったが 決心が揺らぐとあからさまに眠いのである。

とりあえず、家に帰り、布団の中でMOTHER1+2の箱を開ける。 眠いのにもかかわらずテンションは高まっているのである。

とりあえず、メールをチェックしつつ説明書を眺める。 もちろんアルコールが入っているので文章が頭に入らない。 とりあえずカセットを箱からさくっと取り出し、 SPにバシっとさし、電源をズバっと入れようとしたのだが、 カセットが見つからない。

あれ?

どこだ?ないよ?箱を逆さに振ってみる。見つからない。 おいおい、中身空か?レジの後ろから持ってきてたよな? 布団をひっくり返す。

コロコロッ

あら、出てきた。そういえば説明書を 取り出したときに一緒に取り出した気がする。 あくまで気がするだけである。 酔っ払いには確定はないのである。

そして酔っ払いは電源を入れ、MOTHERを起動。 勢いに任せて、名前を付ける。

まだ、MOTHERのともだちには、会ってません。 どんな名前のともだちが来るか、今からとても楽しみです。